2018.11.17PR

「俺のダメなところ」を彼女が受け入れてくれた瞬間、彼氏はもう一度恋に落ちる

男子は女子の前で見栄を張っているとよく言われるけれど、どれくらい見栄を張っているのかといえば、女子が男子の前で「女子っぽくしなくっちゃ」と思って女子っぽくするくらいです。
たとえば姉妹でケンカしているところとか、男の話をゲスくしているところを、女子は男子に決して見せないように、また、そういうのが男子にバレないようにするのと同じように、男子は女子の前で見栄を張ります。
女子がゲスいところを隠すというのは、「女子が本来持っている」ゲスさを隠すということ。
対して男子は「何も持ってないことを隠す」ために見栄を張ります。
女子はもともとその性格の中にゲスさを持っているものの、男子は何も持っていないんですよね。無、です。無。
「無」が女子にバレたら「なに?この男。わたしが想像していたものを<なにひとつ>持っていないじゃない。こんな男子となんか付き合えないわ」と思われるのを恐れて見栄を張ります。
もともと持っているものを隠すというのと、何も持ってないことがバレないように隠すというのとでは、同じ「隠す」であっても大違いですよね。
男子は「何も持っていない」から、つねに不安です。生きているだけで不安です。
高校生くらいから、男子は「俺、何も持っていない」と自分でわかっています。女子が「恋愛というのはおよそこういう感じのことである」とわかっているのに対し、男子は何もわかっていません。ただただエッチに興味がある(エッチにしか興味がない)わけです。

女子が「今はおとなしくきちんとすべき時だ」とわかっているのに対し、男子はふざけて先生に怒られました。社会人になっても同じです。
25歳くらいの女子が会社で、上司の意図を汲んでうまく立ち振る舞っているところを、男子は空気が読めずいろんな意味でみずから撃沈してきました。
そういう男子が、女子に運命を感じる瞬間というのは、「おれの<何も持ってなさ加減>を、この子だけは受け入れてくれている」と思った時です。平たくいえば、自分の弱さを女子に認め受け入れてもらえた時です。その瞬間彼は、彼女のことが大好きになります。

なので、たとえば、女子の前で自慢話をすることで、自分のことを大きく見せてモテようとする男子とは、「おれは何も持っていない」ことを女子に対してアピールし、「何も持ってない弱っちいおれだけど、こんなおれでよければ受け入れてよ」と言っているということです。

さらに言えば、いわゆる自分探しをしている女子って、彼氏ができづらいでしょ?
それは、男子が「何かを持っている女子」にあこがれ、そういう女子に狙いを定めつつじっくりと彼女を選んでいるからです。

自分探しをするのは女子の特権みたいな風潮があるけれど、じつは自分探しを真剣にしているのって、男なんですよね。なぜなら「何も持っていないから」。

女子は、ある程度の年齢になると、自然に自分探しをやめて結婚したりしますよね。対して男子は……20代後半になってもまだ自分を探しています。
同い年くらいの女子が新しいお店に行って楽しくお買い物をしている時、男子はひとり自分の部屋で背を丸めゲームをしつつ、片方の脳で「おれに向いている仕事ってどんな仕事なんだろう」「おれってどうすれば彼女ができるのだろう」と悩んでいるのです。


彼が彼女に運命を感じる時とは、自分の弱さを受け入れてくれた時です。あなたは、かわいさを演出する努力をしなくても、彼の弱いところをただ認め受け入れてあげるだけで、彼に「運命の女神に出会った!」と思われるのです。

(ひとみしょう/作家)

『今夜はちょっと、恋の話をしよう』(ハウコレ編集部)

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